生命保険の「更新のお知らせ」が届いたらどうする?
確認すべきポイントを解説

最終更新日:

加入している生命保険の保険会社から更新の通知が届いた際に、どうすればよいか悩んだ経験はありませんか?

また、生命保険の加入を検討する際、「更新がある生命保険」と「更新がない生命保険」のどちらがよいか悩んだことがある方もいるでしょう。

生命保険の更新とは一体どのようなことなのでしょうか。本記事では、生命保険の更新のメリットやデメリット、更新の通知が届いた時に確認すべきポイントをお伝えします。

生命保険の「更新」とは?

生命保険の「更新」とは、生命保険文化センターによると以下のように説明されています。

「定期保険や医療保険等の保険期間が満了した時に、健康状態に関係なく、80歳まで等、所定の年齢の範囲内で原則としてそれまでと同一の保障内容・保険金額・保険期間での保障を継続できる制度」

※出典:(公財)生命保険文化センター ホームページ「生命保険に関するQ&A」を基に作成
https://www.jili.or.jp/knows_learns/q_a/life_insurance/155.html

保障を受けられる期間が定められている定期保険において、満期を迎えたあとも保障を続けたい場合に行うのが「更新」です。

満期を迎えたあとに契約を更新しない、または保障内容を変更したいと考えている場合でも、事前に申し出をしない限りそれまでと同じ保障内容で自動的に更新される「自動更新制度」が採用されていることが一般的です。

また、なかには基本契約以外の「特約」で部分的に更新が求められる生命保険もあります。

そのため、定期保険への加入を検討する際は、更新について十分に理解しておくことが大切です。

更新がある生命保険と更新がない生命保険の違い

定期保険には更新があるものとないものがあり、それぞれ「更新型」「全期型」と呼ばれます。一体どちらを選ぶとよいのでしょうか。メリットとデメリットをお伝えします。

更新型のメリット・デメリット

メリット

  • 契約当初の保険料が全期型と比べて比較的安い
  • 更新のタイミングで保障内容を確認する機会が得られる
  • 加入中に病気になっても更新ができる

更新型は「1年」「5年」「10年」等というように期間を区切って一定の期間のみを保障するため、契約当初の保険料が比較的安く済みます。

また、満期が近づくと更新の通知が届くため、その時の生活環境や価値観、家計の状況に応じて保障を減らす等、保障内容を確認する機会を定期的に得られます。

さらに、保障を上乗せしない限り更新時の健康状態の告知が不要な点もメリットとして挙げられます。

これにより、もし加入中に病気をしていても更新後も同じ保障内容で契約を続けられます。

デメリット

  • 更新時に保険料が上がることが多い
  • いつまでも更新できるわけではない

更新型の生命保険の場合、一般的に更新時の年齢に応じて保険料が再計算されるため、更新後の保険料は上がることが多いです。そのため住宅ローンや教育費等で支出がかさむ年代になってくると、保険料を捻出するのが苦しくなることもあるでしょう。

また、「1年」「5年」「10年」等のスパンで更新をおこなうため、全期型のように保険契約が終わる時期が明確でないことに注意が必要です。

全期型のメリット・デメリット

メリット

  • ずっと保険料が変わらないためマネープランを立てやすい
  • 同じ保険期間・同じ保障を得る場合、更新型よりも保険料の総額が少なくなる場合が多い

更新型と全期型のもっとも大きな違いは保険料です。同じ保障内容の場合、「60歳まで」「65歳まで」と保障が必要な期間全体を通して契約する全期型と比べると、契約当初は更新型の方が安いことが多いですが、更新するたびに保険料が高くなっていく可能性が高いため、更新時に保障を減らさない場合、同じ保険期間における保険料の総額は全期型の方が少なくなる傾向にあります。

デメリット

  • 契約当初の保険料が更新型より比較的高い
  • 加入中に保障を確認する機会が少ない

更新型の場合は更新のたびに保障を確認する機会を得られますが、全期型は更新がないため、確認する機会を自ら設けなければいけません。そのため、保険期間の途中で保障内容に過不足が生じていても気づかない可能性があります。

全期型の場合も、途中で保険金額を減額して保険料を下げる等、保障内容を確認し、見直すことは可能です。ライフステージに変化があったタイミング等で意識的に確認する機会を設けるようにしましょう。

生命保険を更新する前に加入している生命保険の確認をしよう

更新型の生命保険に加入している場合、更新の通知が届いたら更新前に現在の保障内容を確認することが大切です。

生命保険を確認する際は「保障内容を把握する」「必要な保障を検討する」「加入している保障が必要な保障にあっているか確認する」の3ステップで更新するかどうかを検討しましょう。

ステップ1:現在加入している保険の保障内容を把握しよう

まずは、現在入っている生命保険がどのような保障内容なのかを把握しましょう。

死亡保険であれば保険金額、医療保険であれば入院や手術の給付金額や通院給付金等の内容等を書き出すとよいでしょう。

ステップ2:必要な保障を検討しよう

次に、自分にとってどのような保障が必要かを検討しましょう。

必要以上の保障は保険料が家計を圧迫しかねませんし、逆に保障が足りなければ万が一の時に困ってしまいます。

死亡保険であれば、被保険者が死亡した後に必要になる金額を算出しましょう。医療保険であれば、もし病気になり入院や手術をした場合に貯蓄から支払うことができる上限金額を算出し、どの程度医療保障を得たいか考えるとよいでしょう。

ステップ3:現在加入している生命保険が必要な保障に合っているか確認しよう

そして、現在加入している生命保険が自分にとって必要な保障と過不足がないかを確認しましょう。

もし保障が多すぎる場合は、保険金額を減らすことや解約を検討します。少なすぎる場合、更新時に保障を増やせる場合もありますが、健康状態の告知が必要となります。そのため他の保険商品への追加加入、もしくは乗り換えも視野に入れるのがおすすめです。

保険商品は日々進化しているため、他の商品の方が保険料が安かったり、ニーズに合う保障内容を提供していたりする場合もあります。更新のタイミングでさまざまな保険会社を比較し、複数の保険商品をチェックすることが大切です。

「ほけんの窓口」では、40社以上の保険商品からあなたに合った保険を無料アドバイスしております。まずはお近くの「ほけんの窓口」へ相談予約をしてみましょう。

ライフステージが変化するタイミングで確認しよう

最後に、生命保険の更新時に加え、ご自身のライフステージが変化した時も確認すべきタイミングです。例えば、結婚した時、子どもが生まれた時、マイホームを購入した時、転職した時、子どもが独立した時等があげられます。生活や家族環境が変われば必要な保障だけでなく価値観も変わるため、確認するようにしましょう。

生命保険を更新しない場合の注意点

検討した結果、現在の生命保険を更新しない場合はどのようなことに注意すればよいのでしょうか。

新しい生命保険を契約する場合は、健康状態の告知が必要

現在の生命保険を更新する場合、健康状態の告知は不要です。

しかし新しい生命保険の契約時には、健康状態の告知や医師の診査が必要となります。そのため、更新時の健康状態の状況や既往症がある場合等は加入できない可能性があります。

また、更新せずに満期を迎えてしまうと、それまでの生命保険に健康状態の告知なしで入り直すことはできないため、注意が必要です。

保障の空白期間ができてしまう可能性がある

更新しない場合、新しい保険選びや健康状態の告知、医師の診査等に時間がかかります。新しい保険に加入する前に現在の生命保険の満期を迎えてしまうと保障がなくなってしまう可能性があります。その間に病気やケガ、死亡しても、保障を受けることはできないことに注意しましょう。

転換は慎重に検討しよう

「転換」とは、現在の保険契約を活用して新しい保険を契約する方法です。更新のタイミングで保険会社にすすめられることがあります。

現在の契約の積立部分や積立配当金を「転換(下取り)価格」として新しい契約の一部(または新しい契約の保険料の一部)に充てるため、新たに契約するよりは保険料の負担を下げられるというメリットがあります。

一方、下記のような注意点もあるため、慎重に検討するようにしましょう。

  • 元々の契約は消滅する
  • 健康状態の告知が必要であるため転換できない可能性もある
  • 同じ保険会社でなければ利用できない
  • 転換時の年齢で保険料が計算されるため転換前よりも保険料負担が上がる可能性がある
  • 転換時の予定利率が適用されるため、利率が下がり転換前よりも保険料負担が上がる可能性がある

更新手続きの流れ

加入している保険会社から、満期日の2~4か月前に「契約更新のご案内」といった名称の書類が届くか、担当者より連絡がありますので、以下の流れで手続きを進めます。一例を紹介します。

<更新手続きの流れの一例>
・保険会社から「更新の手続き書類」が届く
  ↓
・「更新する」「見直しする」「更新を中止する」といった選択肢から希望の手続きを選択し提出する(保険会社によっては同じ保障額での更新の場合は対応不要のケースもある)
  ↓
・保険会社により手続き書類の確認
  ↓
・手続きの完了

なお、ダイレクト型(通販型)保険の更新はインターネット上で手続きが必要な場合があります。

まとめ

更新型の生命保険に加入している方は、更新時期にそのまま更新するのではなく、その時の自分に合う保障内容であるか、保険料の支払いは負担になっていないか等のチェックをするとよいでしょう。

また、保険商品も日々進化しているため、同じ保険料の水準で保障が充実している商品もあるかも知れません。更新という確認の機会に、ぜひ専門家にご相談されることをおすすめします。ただし、保障の空白期間ができないように留意しましょう。

「ほけんの窓口」では、保険選びのご相談(新規・見直し)とお見積りが、何度でも無料でご利用いただけます。自分にあった保険を見つけられるようサポートしますので、お気軽にご相談ください。

更新についてよくあるご質問

生命保険を更新できないのはどのような時ですか?
定期保険には、更新できる上限年齢が定められているため、一定の年齢以降は更新できないことがあります。
更新前に別の保険に乗り換えることはできますか?
お客さまのご希望のタイミングで乗り換えすることは可能です。ただしその際は、保障が切れないよう注意しましょう。
病気をしても、更新可能ですか?
生命保険の更新は健康状態の告知は不要ですので、健康状態に関係なく可能です。
生命保険の更新と、新しく保険に入り直すのは同じですか?
生命保険の更新は、新たに保険に加入する場合とは異なり、健康状態の告知が不要となるため、健康状態に関わらず保障の継続が可能です。
無料で保険を相談するなら「ほけんの窓口」
「ほけんの窓口」へ相談予約する

関連記事

新着記事