女性医療保険ってよく聞くけれど、一般的な医療保険との違いは案外知られていません。その違いを解説していきます。
1. 女性医療保険とは
女性医療保険とは、女性特有の疾病に対する保障が充実している医療保険です。一般的な医療保険では、病気・ケガ全般による入院・手術に対して入院給付金等の保障を受けられますが、女性医療保険では、女性特有の疾病や、女性が特にかかりやすい病気等により入院・手術をすると、それ以外の場合よりも給付金が上乗せされるので、保障が手厚くなります。
なお、女性が医療保険に加入する場合、女性専用の医療保険に限らず、一般的な医療保険に加入することもできます。
2. 女性特有の疾病とは
女性特有の疾病とは、主に乳房や子宮、卵巣に関わるもです。
以下が女性医療保険において女性特有とされている主な疾病です。気になる疾病がないか、確認してみましょう。
■女性特有の疾病:子宮筋腫、卵巣のう腫、卵巣機能障害、子宮内膜症 等
■女性に多い疾病:リウマチ、膀胱炎、バセドウ病 等
■妊娠・出産にかかわる症状:帝王切開、吸引分娩、子宮外妊娠、切迫早産、流産 等
■がん:乳がん、子宮体がん 等
がんに関しては、女性特有のがんに関わらず、全てのがんを上乗せ保障してくれる保険が一般的になってきました。がんが気になる方は、ぜひチェックしてみましょう。
3. 女性医療保険のメリット
女性医療保険のメリットは、女性特有の疾病に対する保障が充実していることです。女性特有の疾病等が原因で入院・手術をすると、それ以外の場合よりも上乗せされた入院給付金や手術給付金を受取ることができます。
そのため、例えば女性特有の疾病で入院する際、複数人の患者が同じ病室に入院する、いわゆる大部屋から、個室にグレードアップする差額費用の、全部もしくは一部に充てることもできるようになります。
4. 女性医療保険の選び方
各保険会社の女性医療保険の保障内容は、女性特有の疾病等に対する保障を手厚くするという点は同じですが、女性特有の疾病の対象範囲や保障内容には細かな違いや特色があります。心配な疾病がカバーされているか、必要な保障を得られるかを確認して選びましょう。
逆に注意しなければいけない点もあります。女性医療保険は、女性特有の疾病の際に手厚く保障されますので、その分、一般的な医療保険より保険料は高くなります。そもそも一般的な医療保険で、病気・ケガ全般が保障されており、当然女性特有の疾病も含まれているため、女性特有の疾病に対する上乗せ保障等が必要ない方もいると思います。そのため、自分に必要な保障や心配な病気が何か等を確認することが重要です。
これらのことから、女性医療保険を選ぶ際には、保障内容や保険料、加入条件等を比較検討し、自分に合った商品を選ぶようにしましょう。