経営者が、がんや就労不能、介護などで長期不在になるリスク
一般的に中小法人の経営は、経営者個人のスキルやノウハウ、人脈などに大きく依存しています。
そのため、経営者ががんや就労不能、介護などで長期不在になると次のような事態が発生する可能性があります。
取引先からの取引条件の変更要求など
経営者の長期不在により取引先の不安が増大し、仕入れ先から支払期間短縮等、支払条件の変更を要求されたり、販売先からの入金が遅れたりすることにより、資金繰りが悪化する可能性があります。
金融機関等からの融資条件の変更要求など
金融機関等から追加担保や与信枠変更等、様々な要求がなされ財務収支悪化の可能性があります。
売上減少による資金不足
売上の減少によって、従業員給与等の固定費財源が不足することも考えられます。
売上の減少により運転資金の確保が困難になると、最悪の場合、経営者の交代や会社(事業)清算に至る可能性もあります。
経営者に不測の事態が発生した場合、動揺した従業員が将来に不安を感じ、退職することにでもなれば大変です。
経営者が長期不在となっても健全に事業を継続するためには、優秀な従業員の雇用を維持することが大前提となり、従業員の給与支給のためにも、当面の資金を準備しておくことが必要です。
小規模な法人で、経営者個人のスキルやノウハウに依存している法人ほど、死亡時だけでなく、がんや就労不能、介護などで長期不在になるリスクに備えておくことが重要となります。
健康状態と「もしもの時」に想定される経営リスク
上記のリスクに備える保険として、法人向けがん保険や法人向け就労不能保険(総合生活障害保障保険等)がありますので、自社のリスクと必要資金を分析し、適切な保険を検討すると良いでしょう。